（トルコ）メーデーに注意！イスタンブールの新市街でデモに巻き込まれて大変な目にあった。

公開日： 2013/05/14 : 最終更新日：2013/11/04 トルコ, 旅旅行

５月１日がメーデーってご存知でしょうか？日本にいれば特に意識することはないんですけど海外では違うようです。

先日行ったトルコにてメーデーを知らずに痛い目にあいました。

メーデー（May Day、直訳すれば「5月の日」）は、世界各地で毎年5月1日に行われる祭典である。ヨーロッパでは夏の訪れを祝う日である一方、労働者が統一して権利要求と国際連帯の活動を行う日でもある。「労働（者）の日」（Labour Day）ともいうが、いくつかの国ではその国独自の「労働者の日」を定めているため、International Labour Day と言う必要がある。
(参照：wikipedia)

メーデーとは、労働者の日である。色々な歴史的な背景からこの日に、国民がその時々の要求を掲げ団結と連帯の力を示す日として継続・発展してきたそうだ。
そして、トルコでも労働者が何やら要求を掲げていました、過激な方法で。

５月１日はトルコ旅行の最終日で16時頃の便でイスタンブールから日本に帰国することになっていました。

空港への移動時間を考えても午前中はまるまる自由にできそうだったのでせっかくなので新市街にある有名な朝食屋に行くことにしました。

んで、すぐに何か違うことには気づいたんです。

路面電車で新市街に向かおうとしたらなぜかエミノニュ駅までにしか行かない。

仕方なくエミノニュ駅で降りるとガラタ橋がありえない形で閉鎖されている。
こんな立体式なんだなーと関心してると臨時の水上バスが出てたので5TLでシーバスに乗っけてもらい新市街へ。

そして、カバタシュ埠頭で降りると何やら凄い量の警察官。厳重体制を敷いていてビビる。

そのせいか、祝日なのに一般人が全然いない。

すごーく不安になりながらもここまで来ちゃったので目的地を目指す。
ちなみに道路が閉鎖されているので車のとおりもなく、タクシーが使えない。

お店も閉まりがち。

街の中心に来ると人も少しいました。お店の人達が仕事もせずにおしゃべり。

このシャッターの降りよう。

そして、デモ隊と遭遇！
この時は知らなかったのですが労働者のデモだったらしい。友達になったトルコ人が毎年あるんだよ、って言ってました。

まあ、こんな感じで楽しんでいるトルコ人もいたんですがね。

ここが目的地。朝食食堂『パンドカイマック』。
そして、閉まってた・・・。食べたかったな、パンとカイマックの蜂蜜がけ。

お腹がぺこぺこだったので近くにあった喫茶店で朝食を取ることに。

食べ終える頃になって急に騒がしくなってきて何だろう？と思っていたら本格的なデモが始まりやがった。
店員さんに促されて慌てて2階へ避難。

こんな日に新市街に来ているのは観光客くらいなわけで、みんな窓際に集まってデモの様子を見ていました。

労働者たちは石や爆竹をガンガン投げてて、それに対して警察は催涙ガスで応戦してました。

催涙ガスなんて体験したことがなかったんですが、１階から上がってくる催涙ガスがすげーキツい。
のど、鼻、目が痛くて痛くて。店員さんがレモンを大量に持ってきてくれて、皆はレモン汁で目を洗ってましたね。

飛行機の時間がやばくなってきたのでデモがおさまってきた頃を見計らって裏口から脱出。

催涙ガスの空があちこちに転がっていたり、

投石で壊された車があったりと。

警察側が固めている方まで逃げてきました。

拳銃、警棒、ガスマスクと凄い装備。
１戦終えた感じでくつろいでました。

報道関係の車も。

催涙ガスでやられた方。レモン汁で目を洗ってもまだ辛そう。

なんとか安全なところまで戻ってきたんですがフライトまでに時間がない！
そして、ガラタ橋がまだ閉鎖されてて徒歩でホテルのある旧市街に戻れない。カバタシュ埠頭に行っても来る時にあった臨時の水上バスもなくて超焦る。

ツアー会社に電話しても何の助けもアドバイスもなく、周りの人達に移動手段を聞いても”ない”と言われ、そんなことをしているうちにホテルに来ることになっていた迎えの時間が過ぎてしまう。

14時半にガラタ橋が開くと聞いてとりあえず向かうことに。走る！

イスタンブールでランニングしてると奇跡的にタクシーが通りかかって捕まえる！
そして話を聞くとガラタ橋は通れないけど遠回りして旧市街まで行ってくれるそう。だけどかなりぼったくられた。２人で240TL。
しかも旧市街のすごい端っこで、ホテルからかなり遠い場所に降ろされる。
トルコで合った唯一の”良くなかった人”。